『論語と算盤』第三章「常識と習慣」の中で、渋沢栄一は「知・情・意のバランス」の大切さを説いています。
「意志と知恵と情愛を適度に調合したものを、大きく発達させたものが完全なる常識である」と渋沢は言います。
知は知識や理解、情は感情や思いやり、意は意志や実行力を意味します。
どれか一つに偏ると、うまく進まないことが多くなります。
知識があっても気持ちがついていかなければ行動に移せず、思いがあっても考えが整理されていなければ判断を誤ります。
また、やろうと思っても意志が続かなければ途中で止まってしまいます。
生前整理や相続対策も同じです。
制度や税務の知識だけでは進まず、ご家族への思いや、実際に一歩を踏み出す意志があってこそ、はじめて形になります。
日々の暮らしを整えることは、この三つのバランスを整えることでもあります。
身の回りが整うと気持ちが落ち着き、考えが整理され、自然と行動しやすくなります。
大きな決断でも知・情・意のバランスを大切にし、いまと未来を穏やかにつなぐ一歩にしたいものです。
(2026.4.2)
相続対策のご相談を中心に、「何から始めればいいか分からない」という段階からのサポートを行っています。