生前贈与には、節税の効果だけでなく、家族への想いを伝えたり、将来の財産分けを円滑にしたりするという意味もあります。
ただし、生前贈与を行う際には、いくつか注意しておきたい点があります。
まず大切なのは、「贈与は契約である」ということです。
財産を渡す人と受け取る人の双方の意思があって初めて成立します。
口頭でも贈与契約は成立しますが、贈与契約書を作成しておくと安心です。
また、実際に贈与が行われたことが分かるよう、銀行口座の入出金履歴などで資金の移動を記録しておくことも大切です。
子どもへ贈与する場合、親が子どもの名義で預金口座を管理していると、形式だけの贈与とみなされることがあります。
その場合、子どもの預金口座は「名義預金」として、実質的に親の財産と判断されてしまいます。
これを避けるためには、贈与されたお金を受け取った人自身が管理することが大切です。
通帳や印鑑を本人が保管し、自由に使える状態にしておくことで、贈与の実態がはっきりします。
生前贈与は、正しく行えば将来の備えとして役立つ制度です。
基本的なポイントを押さえながら、無理のない形で進めていきたいものです。
(2026.3.13)
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