『論語と算盤』第二章「立志と学問」の中で、渋沢栄一は「自ら箸を取れ」という言葉で、誰かに機会を与えられるのを待つのではなく、自ら動くことの大切さを説いています。
そして同時に、「与えられた仕事にその時の全生命をかけよ」とも語られています。
この姿勢は、片づけや生前整理、相続対策にも通じます。
例えば、「時間ができたら整理しよう」と考えているうちに、書類は増え、気持ちは重くなっていきます。
一方で、今日は引き出し一つ、今日は通帳の整理だけ、と決めて向き合えば、小さな前進が積み重なります。
実際の相続の現場でも、「もっと早く手をつけていれば」という言葉を聞くことは少なくありません。
逆に、少しずつ準備を重ねていたご家庭は、手続きも心の整理も穏やかに進んでいきます。
イチローは引退会見で、小さなことの積み重ねこそが自分をつくると語りました。
また、ウォーレン・バフェットは資産形成を「雪だるま(スノーボール)」に例えます。
転がし続けることで、やがて大きな力になるという考えです。
いまできることに手をつける。
その一つひとつが、未来を整える確かな土台になっていくものです。
(2026.3.27)
相続対策のご相談を中心に、「何から始めればいいか分からない」という段階からのサポートを行っています。